「営業は最初から合わない気がしていた」。それでも区切りをつけて3年続けたM・Sさん。退職後、未経験で事務職を目指すも書類が通らず悩む日々から、AIを武器に第一志望のメーカー事務へ。その道のりを伺いました。
「合わない」と感じながらも、3年は続けた
――受講前は、どんな状況でしたか?
営業を3年やったんですけど、正直、最初から自分には合わない気がしていました。ただ、3年以内に辞めると次の転職でマイナスになると聞いていたので、とにかく3年は頑張ろうと続けたんです。そして、ちょうど3年が経ったのを区切りに退職しました。
「事務ならなんとかなる」が、書類で落ち続けた
――退職後、すぐに事務職へ移れたんですか?
最初は「事務職ならなんとかなる」と思って受けていました。でも、なかなか書類が通らなくて。転職エージェントからは「また営業に戻ったら」と言われたりもしましたが、どうしても営業はやりたくなかったんです。
森さんの「事務こそ、AIを学んだほうがいい」が転機に
――AICAの受講を決めた決め手は?
そんなとき、キャリアコンサルタントの森さんに、たまたま面談していただく機会がありました。そこで「事務職を受けるなら、この先のことを考えてAIを学んだほうがいいですよ」と言われたんです。それがきっかけでした。
丸一日の資料が30分に。AIの威力に驚いた
――受講では、何に取り組みましたか?
まずAIの基礎からです。ChatGPT・Gemini・Claudeの違いや、プロンプト(AIへの指示の出し方)といった基本を学びました。その後、事務の作業を効率化できるということで、Microsoft CopilotとClaudeを一緒に学んでいきました。
ChatGPTにいろいろ相談する感覚で使っていたのですが、営業時代に丸一日かけて作っていた資料が、AIだと30分もしないうちに、しかもよりクオリティの高いものになって出てくる。苦労していたExcelの計算も、一瞬でフォーマットができてしまう。本当に驚きの連続でした。
1ヶ月で「生成AIパスポート」を取得し、自信になった
――印象に残っていることは?
学習の過程で「生成AIパスポート」という資格の勉強もできるようになっていて、専用に作ってもらったアプリで勉強し、ほぼ1ヶ月で取得できました。AIで事務の仕事ができるという実感が湧いてきたところに、資格という裏づけが加わって、より自信を持てるようになりました。
適性診断「POTECT」×AIで、書類づくりが一変
――ほかに印象的だったことは?
応募書類づくり、面接対策、そして自己分析です。自己分析は時間をかけてやるものだと思っていたのですが、ここではPOTECT(ポテクト)という適性診断テストを使って、仕事のことや性格、ストレス耐性まで具体的に分かりました。それをもとにAIで履歴書・職務経歴書をほぼ自動で作れて、あれだけ苦しんだ書類作成が短時間で終わったんです。受ける会社の求人票を入れると、その会社に合った表現に調整してくれるのも、書き直しがなくて助かりました。
過去20年分の面接データ×模擬面接で、苦手を克服
――面接対策はどうでしたか?
過去20年分ほどの面接データを活かした、100問くらいの想定質問チャットをいただきました。家でチャットの質問に答えていくだけで、一次面接の回答はほとんど考えなくても出てくるようになりました。さらにオンラインでリアルな模擬面接を何度もやって、課題を見つけては直す、を繰り返したことで、面接への苦手意識がなくなり、自信を持って臨めるようになりました。
「20社で書類5社・全落ち」から「5社全通過・内定2社」へ
――結果はどうなりましたか?
学ぶ前は、20社応募して書類が通るのは5社くらい、しかも一次面接で全部落ちていました。AICAで学んだあとは、資格と「何ができるか」を示すポートフォリオを追加資料として出すようにしてから、ほぼ書類が通るように。最終的には5社すべて書類通過、2社辞退して3社の最終面接へ進み、内定2社(1社は最終面接前に辞退)。第一志望のメーカーの事務に決まりました。
入社先は「Microsoft製品のみ」。Copilotを学んでよかった
――入社後、AIスキルは役立っていますか?
まだ転職したばかりで全部は分かっていませんが、今の会社は「Microsoft製品しか使ってはいけない」というAIルールがあるので、Copilotを学んでおいて本当に良かったです。これからClaudeなども使えるようになるそうなので、学習は続けていくつもりです。慣れてきたら、副業にも取り組んでいけたらと思っています。
これから事務職を目指す人へ
――同じ悩みの人へ、メッセージをお願いします。
この先、事務職が余ってくることは、経済産業省のデータからも明確になっています。「事務職になりたい」と思ったら、どんなスキルがあれば淘汰される側ではなく「重宝される事務職」になれるのかを考える必要があります。その上で足りないスキルを身につければ、未経験からでも転職は成功できます。一人でできることには限界があります。一緒に考えて、必要とされる仕事ができるように取り組んでいきましょう。
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