朝の通勤電車で、スマホに流れてくるニュース。AIがまた新しいことをできるようになったとか、なくなる職業ランキングとか。見るたびに、ほんの少し心がざわつく。10年後、自分はちゃんと働けているんだろうか。そんな問いが頭の片隅に住みついている人は、きっと少なくないと思います。
その不安は、まっとうなものです。ただ、ひとつだけ伝えておきたいことがあります。未来は、思っているほど真っ暗ではありません。細かい予想は外れても、世の中がどっちへ動いていくかという大きな流れは、案外はっきり見えています。流れさえつかんでおけば、むやみに怖がらずにすみますし、今やっておくといいことも見えてきます。
未来は「当てる」ものじゃなく「備える」もの
未来の話をすると、占いみたいに当てにいくものだと思われがちです。でも本当に役立つのは、当てることではなく、備えること。明日の降水確率がわかれば傘を持つか決められる、それと同じです。これから挙げる流れも、暗記する必要はありません。へえ、そっちに向かってるのか、と頭の隅に置いておくだけで十分です。むしろ、ぜんぶ正確に知ろうとすると、情報に押しつぶされてしまいます。
働く人が、どんどん減っていく
まず確実なのが、少子高齢化と働き手の減少です。もう始まっていて、しばらく止まりません。人手が足りなくなると、一人がより広い役割を持ち、機械やAIに回せる仕事は回していく流れになります。暗い話に聞こえますが、裏を返せば、ちゃんと成果を出せる人ほど大事にされる時代になる、ということでもあります。求人の数より、一人ひとりの中身が問われるようになる、と言い換えてもいいかもしれません。
テクノロジーが、もっと暮らしに入り込む
AIや自動化の進化も止まりません。決まりきった作業はAIが引き受け、人には考えたり、調整したり、新しいものを生み出したりする仕事が残っていきます。こわいのは置き換えられることよりも、使う側に回りそびれることかもしれません。早めに触っておいた人ほど、この先はずっと身軽になります。最初はぎこちなくても、半年も使えば手放せなくなる。スマホがそうだったのと、たぶん同じです。
働き方も、世界も、価値観も動く
残りの流れは、まとめるとこうです。働き方が柔軟になり、世界はさらにつながり合い、環境や社会への配慮が会社の評価そのものになっていく。一見バラバラですが、共通点はひとつ。変化に柔軟に動ける人が求められる、ということです。逆に言えば、その一点さえ意識しておけば、細かな変化のいちいちに振り回されずにすみます。
「仕事が消える」より「中身が変わる」が現実
なくなる職業、という言葉はどうしても刺激が強くて、不安をあおります。でも、実際に起きることの多くは、職業まるごとの消滅ではなく、仕事の中身の入れ替わりです。たとえば事務の仕事がなくなるのではなく、入力や集計はAIがやって、人は確認や改善に回る。同じ肩書きでも、やることが変わっていく。そう捉えると、必要以上に怖がらず、どの部分が変わりそうかと冷静に見られるようになります。
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LINEで無料キャリア相談を予約する同じ波でも、飲まれる人と乗る人がいる
面白いのは、まったく同じ変化が来ても、人によって結果がまるで違うことです。ただ不安がって何もしない人は、波に飲まれてしまう。逆に、まず知って、少し試して、続けてみる人は、その波に乗ってしまう。これは才能の差ではなく、向き合い方の差です。そして向き合い方は、今日からでも変えられます。何かひとつ、いつもと違うことを試すだけでいいんです。
10年後を考えられるのは、若い世代の強み
もうひとつ、励ましのような話を。10年後を見据えて動けるというのは、それだけで大きなアドバンテージです。準備にかけられる時間が長いほど、選べる打ち手は増えます。今すぐ完璧な答えを出す必要はありません。むしろ、まだ何者でもないからこそ、これからどんな方向にも進める。それは不安の裏側にある、れっきとした可能性です。
情報を集めすぎて、動けなくならないように
世の中には2035年はこうなる、という話があふれています。けれど、集めれば集めるほど不安になることもあります。押さえるのは、人が減る、技術が進む、価値観が広がる、この三本柱だけで十分。あとは自分の仕事に当てはめて、どう関わってくるかをぼんやり考えてみる。情報の量よりも、ぶれない軸を持つことのほうが、ずっと心強い備えになります。
大きな決断より、小さな一手から
未来に備えるために、いきなり転職する必要はありません。今いる職場は、じつは低リスクで実験できる、けっこう恵まれた場所です。いつもの作業をひとつだけAIにやらせてみる。気づいたことを、ちいさな改善案として口にしてみる。その積み重ねが、数年後にじわじわ効いてきます。大きく動くより、小さく動き続けたほうが、結局は遠くまでいけるものです。
10年後がどうなるかは、誰にも完璧にはわかりません。でも大きな流れは見えている。だとしたら、こわがって立ち止まるより、流れを知って、ひとつ試してみるほうが、ずっと健やかです。今の自分と、これから必要になる力。その距離をのぞいてみるところから、ゆっくり始めてみてください。焦らなくて大丈夫です。
完璧に備えようとしなくていい
ひとつだけ補足を。未来に備えると言っても、人生のすべてを仕事の準備に捧げる必要はありません。むしろ、無理なく続けられる範囲で十分です。月に一度、自分の仕事のどこがこれから変わりそうかを考えてみる。その習慣だけでも、何もしない人とは大きな差がついていきます。肩の力を抜いて、長く付き合っていきましょう。
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